For a Better Workplace Environment 〜日本の働き方と向き合ってみた〜
つい先日どこかで読んだ、
「『とりあえず3年頑張れ』って無責任だよね。」
という発言にとても共感しました。
3年いたら変わるとか成長できるとかわからなくもないけどさ、でも、人の命を奪ってしまう現実を目の当たりにして、まだそれが真顔で言えるかってね。
電通の問題においてはもちろんニュースで見かけていて、あまりの悲痛さにありえないと、どうにかならないものかと思っていました。
そしてその気持ちがますます強くなったのがこの記事。
内容としては日本で報道されているものと大差ないのですが、今週月曜のUSA TODAYのトップに載っていたという事実が、事の重大性を改めて感じさせました。
日本における働き方について、私なりに考えたことです。興味あればお付き合いください。
私にも(それぞれ別の時期ですが)
バイトが嫌で嫌でたまらなかった経験があります。
何もしてなくても涙が出てくるなんて鬱状態だったこともあります。
本当に嫌いだと思ってしまう人に出会ったこともあります。
でもどんな底辺な状態でも
「死ぬ」という選択肢はありませんでした。
それは私が強かったからではなくて、
周りにいた人に救われたから。
友達が話を聞いてくれて、
笑わせてくれて、優しくしてくれて、
親が私を愛してくれていることを伝えてくれて、
心やすまる場所を用意してくれていて、
前を向いて歩くことができました。
過労死というのは(ここではストレスを原因とした自殺を主に意味する言葉として使います)
その人は悪くない。
というかその人の非を責めるような人がいる限り(主に年齢の高いオトナたちですが、同世代も例外ではない、考え方が同じであれば)この過労死を引き起こす環境ってなかなか変わらないと思うんですよね。
自殺の前に転職をしていればとか、休めばよかったじゃんとか、誰かに話すことはできなかったのかとか、考えてしまう部分はゼロではない。
きっと被害者の(亡くなった)方々も頭のなかでは考えていたと思う。
誰かに相談するタイミングを探していたでしょう。
でも、
できなかったんだよ。
というより、
させてもらえなかったんだよ。
日本の職場での問題をとりあげた記事をいくつか読んでいて、最も衝撃的だったこと。
それは
仕事に対する考え方も環境もシステムも
根付いてしまっているカルチャーだということ。
このカルチャーを変えるのは相当なエネルギーが必要。
でもこれ以上命を絶つ人を増やさないためにも、絶対に改善していかなけらばならない。
だって、death by overworkだよ
過労死という言葉に耳が慣れてしまった日本人だけれど
改めてdefineされると、、、考えられないことだよね。
「残業してない人は頑張ってないっておいおいそんな理不尽な」
日本人は気遣いができて、
どちらかというとおとなしめで、
なかなかNOと言えなくて、
年上の人の意見を大事にして、
努力する大切さを知っている真面目な、
そんな人が多いと思います。
そんな日本人の血に流れるいいところは残していきたい。
アメリカにいて様々な人種や性格の人と接するけれど、日本人ならではの性格がとても好きだし、素晴らしいところたくさんあると思う。
でもいいところをひっくり返すと悪いところも見えてくるのであって、「他の人」を気にしすぎてしまうところ。これが労働環境に悪影響を及ぼしているんじゃないかなと思います。
アメリカでは、
おじさんおばさんでカレッジに通っている人も多いし、
定年まで同じところで働くという考えがないだろうから
いろんな職を経験している人がいるし、
有能な人は起業など自分から挑戦していくか
他起業から目をつけられてオファーを受けるか、
旅に出るとか、早々に結婚するとか、
大学卒業して少しふらふらしてみるとか、
“普通のレール“がない。
私のメジャーの先生も、
今40歳で、Drのdegreeまで取得して、あれだけの職種やポジションを経験してるの、いまだに理解できないくらい。でもそこがまた、実力社会なんだと感じさせます。年功序列とかずっと言ってたら人生終わっちゃうよね。
その先生は年がら年中旅行していて本当憧れる。自分の道を大切にしながら生きているのが感じられる。
私がアメリカに留学を決める際の大きな懸念だった1つが「就職」。新卒一斉採用システムに乗り遅れるし、情報収集も自分で行わなければならないし、というか(大学生が揃って行っている就活のイメージが強すぎて)アメリカで卒業したとしてもどうやって就職できるんだ?と悩んでました。
今はいろいろ調べ、正社員として働く方法(就活)についてはそこまで心配の種とはなってないけれど、でも絶対にこの新卒一斉採用システムが、留学や「今までできなかったことをしたい」と思っている気持ちを思いとどませてしまう要因の1つだと思うんですよね。「この波に乗れなかったら就職できないかもしれない」とか、「とりあえずみんなと同じように就活するか」とか。“例外”になってしまったら、社会からどう扱われるかわからないから。
中途採用であったり、新卒以外の、能力ある人の採用を強化すべきだと思う。
自分だって能力なんてあるかわからないから(だからやるべきことを頑張ろうと思う)こんなこと言っておいてどこからも興味持ってもらえなかったら悲しいけれど、でも会社にとって本当に必要なものを見極めて採用していった方が、仕事効率も社員モラルも向上すると思う。
他の人と比べるのではなく、自分にとって価値のあるものを見出して、自分をより成長させることができる人生を後押しするような社会体制ができるといい。
他の人を気にする関連でもう1点、残業。
先輩がいるから帰れないとか、先に帰ったら(時間までちゃーんと働いていたとしても)やる気ないんじゃないかと思われるかなーって不安とか、これこそ根付いてしまってる。
この記事に載っている、8時間モーレツ社員。いい。
私自身課題とか時間かかるし、効率に関して自信はないけれど、でもタイムアタックのように時間が決まっていて、求められているものもきちんと明確で、だったら変われる気がする。そしてダラダラやるよりも終わった後の疲れが、いい疲れだと思う。
また、効率良く働くためには
コミュニケーションが大事になってくると思う。
それは半強制的な飲み会とかではなくてね。
テクノロジーを有効に活用しつつも、連携を取ることの大切さ、会話を通してお互いを理解することの大切さを忘れてはならない。
「あの子さっさと帰っちゃって無責任だわ」っていう人の意識が変わるといい。
どうしても終わらない仕事を抱えているのであれば、みんなで分けあえばいい。
それでも子供を迎えに行かなきゃいけない人は行けばいい。
オフィスじゃなくても働ける仕事があるといい。
柔軟性ってやつですね。
残業しなくてはいけないとか、残業している人が偉いとか、そういう考えがない、新しいinnovativeな会社が増えると、多くの人が楽になると思うなあ。
「楽というのは手抜きじゃない」というのを加えるべきか。
ワークライフバランスという言葉が使われるようになってきたけれど(でもまだまだ認知はされてないような)仕事以外の時間の充実に重きを置くことができる環境の推進も必要。
ひとりで家で考え事しててもなかなか解決しないけど、お気に入りの格好して外歩いてると前向きな気持ちになれたりするのときっと似ている。
単純にいうと、ハッピーが増えてほしい。心に余裕があれば、敬意や理解しようとする気持ちを持ちながら人と接することができると思うから。
私の将来の職場であろうホテル業界は
一般的に離職率が高いです(50%以上とか)
賃金の安さなどももちろん原因にあるのですが、
キャリアアップのためにホテルからホテルに移る人も多くいて、また、ホテル同士の横のつながりがあるため、引き抜きなども行われているそう。
私はホテル業界のそこが好き。
そのときになってみないと状況はわからないし、プライドを持って働いていればいるほど離れづらいとも思うけれど、でも、
自分の能力の可能性、出会いもチャンスも広がっていく選択肢を選ぶのも十分アリだよなと思っています。
新しい場所でも活躍できる自信を持つために、自分の能力を磨いたり、経験を積んでいきたい。
結婚するなら外資チェーンのホテルマンにしなと言われました。
それは昇格のチャンスが多いから。
もちろんお金だけじゃないよ、でもその方がモチベーションも高く保てるからね。疲れているときもあるだろうけど、毎日イキイキと働いている旦那さんがいいし、自分の仕事に誇りを持っている人と出会いたいです。私も負けないくらい成果を出して、ライバルとして働けるくらいの関係が目標です。
話ずれるけど、最近恋愛で思うのは、守ってあげたいとか思われるよりも、お互い高め合いながら、一緒に生きていきたい。女子であることは大好きだし、これからもできるだけかわいくいられるように精進してきたいけれど、でも、“かわいい” ”女の子らしい” だけを求めている人の期待には応えられないなあ。私が私であることを認めてくれたら嬉しい。女子だからってカテゴライズしないでネ。ひとりひとり頑張って生きているんです。「幸せにするね」よりも、「幸せにし合っていこう」と言ってくれる人がいいな〜。だんだんかわいくない恋愛観になってきちゃったよ、ああ。女子に癒やしや受け身でいることだけを求めている人は、どうぞペットでも飼っててください。ライオンラビットって知ってる?かわいいよ。
さて、
今学期の大きなプロジェクトで自分でレストランのビジネスプランを考えるというものがあります。
リッツ・カールトンでは、ゲストをladies and gentlemenと扱うのと同じように、従業員のこともladies and gentlemenとして扱うのだそう。素敵。
私の計画するレストランも、従業員の意見・存在を大切にする職場にしよう。
Thank you so much for reading!