アメリカの高校ダンスパーティーを覗いてみた!(and my school memories)
一時帰国などを除いてアメリカ滞在日数だけで数えると今月でまるまる2年らしいんですが(今気づいた)「わおアメリカ」と思うことはまだまだいっぱいあります。
今日はそんな最近の「わおアメリカ」体験をひとつ。
Banquet serverとしてこっちでバイトしています。仕事内容は主にイベントやパーティー関連。会場やテーブルセッティングをしたり、コースメニューをサーブしたりドリンクの準備をしたり。
先日そのお仕事で担当したイベントがこちら
Winter Formal
年に1回の高校のダンスパーティー。プロムなどは有名だけど、ウィンターフォーマルもみんな気合十分。学年関係なく来れるし、会場も自分の高校以外の場所で行われるので、特別感。待ってましたとばかりにオシャレしてくる。
あのね、ドレスがすごい。
男子は基本的にワイシャツにパンツにネクタイできれいめカジュアル。がっちりスーツもいて、もう高校生に見えないくらいかっこいい人もいました。普段と全然違う格好をするってやっぱりズルいよね〜。蝶ネクタイなんかもかわいい。いやースーツ着るとかっこよく見えるよね!!!!!
そしてなんたって女子がすごい。
ずっと観察してた(笑)
みんなすげーーセクシー。見えちゃうよってくらい短いドレスや、この子はロングドレスだと思ってもギリッギリのスリットが入ってたり、胸元が超大胆に開いていたり、前は大丈夫でも振り返ったら背中に布がなかったり、とにかく刺激的。しかも2〜300人はいたと思うけど、みんな違うデザインのドレスで、どこで買ってくるんだろう。セクシーなだけじゃなくて、このドレスめっちゃかわいい!ってのもいくつも見つけて、楽しかった。
お化粧も気合い入りまくってる。
靴もピンヒールだったり、ちゃんとドレスに合わせてる。
だけどね、アメリカパーティーあるあるだけど、足が悲鳴をあげてた。あんなヒールで踊ったりするもんだから、みんな足が真っ赤で、後半裸足で歩く人続出。用意がいい子はフラットな靴に履き替えるけど、まあ高校だけでなく、大学の周りでも週末よく見る光景です。
設営に生徒が携わっていたりしたけど、基本的な運営というか責任は高校。日本ではこんな外部の会場を貸しきって暗い会場で前にDJがいてみんな踊りまくる(20:00~23:00)ってだけで考えられないけど、それが学校の行事なんだからますますすごいよね。
ただもちろんこういったイベントにはドラマが付き物のようで。
女の子が1人警察に裏に連れて行かれて、その彼氏が「大丈夫かな大丈夫かな」ってウロウロしてて、しばらくしたら女の子のお父さんが来て泣きながら強制帰宅させられるっていうシーンに出会った。その子、マザーバッグかってくらい大きい手提げ持ってたんだよな〜何が入っていたのかな〜。
あとはなんかもう、女の子のグループが感情的になって怒っていたり、ふざけまわる男の子たちがいたり、携帯がなくなったとか、いろいろ。
楽しんでいる子も、背伸びをしている子も、疲れちゃった子も、彼氏彼女のことしか見てない人も、友達とはしゃいでいる子も、三者三様の過ごし方。
私が高校生たちを見ていて思ったのは、これ彼氏彼女がいなかったり、仲良しグループに属していないとつらいだろうな〜ってこと。
ハイエラキーが見えた。
基本的にずっと同じ人といるように見えたし、その集団って同じような人の集まりだなって感じた。階級だった。そのグループのオーラや振る舞い方で、ああこの子たち強いなとか、観察しているだけですごく感じた。
高校生たちを観察しながら、自分の過去と照らしあわせてみたり。
私は、特に中学校では、グループというものに属していなかった。クラス内にも外にも仲の良い友達はもちろんいたけど、その子たちはその子たちで所属しているグループがあった。だから、自分はあんまり誰かと移動教室をしている(歩いている)記憶がない。あと、昼休みも何していたか全然思い出せない。図書室にはたまに行っていた。言い方は悲しいけど、時間を潰すっていう感覚だった。だから勉強してたかな。中1のときはひたすら教室の窓から先輩のバスケを見ていた。一応教室は4階だったけどバレていただろうか。ああかっこよかったな。
友達1人1人と話すことに苦を感じなかったし、友達関係でトラブった記憶も特にないし、みんな好きだった。じゃないと卒業式の練習からあんなギャンギャン泣けない。中学のときは「ストレス発散方法は泣くことです」って言っていたくらいよく泣いた。てか中学の子がストレス発散が泣くことって私が親だったら心配するわ(笑)
中学のグループって部活が主体になっていることが多いから、途中で部活(バスケ部)を辞めた私が悪いし、ガツガツいけない(変なところで謙虚というか遠慮してしまう)性格もある。嫌われてたりしたわけではないはず。
中学で部活を辞めたり、特定のグループに属していなかったことは、そのときは困ったこともあった。よくある修学旅行の班決め的なやつは苦手だった。全部くじびきが良かった。でも振り返ると、時間がフレキシブルに使えたから、自分の好きだった行事や生徒会の活動にコミットすることができたし、家に帰ってこたつでおやつを食べながら勉強をするのも好きだった。後悔はない。
高校は単位制だったので、本当に自分に合っていた。今でも仲良くしているグループはあるけど、授業はクラス関係なく受けるから、いろんな人との出会いがあって、廊下を歩けば友達とすれ違うっていう環境だったと思う。移動教室も基本的にはその授業で同じだった人とや、あとは1人かな、全然自然だった。ラクだったし交流の幅が広くて楽しかった。
それで、日本の大学に入ったら、まさかのクラス制が復活で(知らなかった)おっとっとっとっとこれは私が苦手なやつ。同じクラスだった友達はみんな好きだったし優しくしてくれて感謝しているしちゃんと今も覚えているけど、この、移動も授業も一緒っていうのがあまり心地良くなくて、なんだろうね、もうこの性格はなかなか直らないんだと思う。
っていうのを、こっちの高校生を見て思い出した。
グループに属することは楽しいし、安心だし、仲を深めるのはいいことだし、自然な成り行きでなった結果なんだと思うけど、学校が主催すべきものは、そういうのが苦手な子もフェアに楽しめるイベントであるべきなんじゃないかな。はたまた、socializationを目的としているから仲良しグループがいない子もガンガン来いと言うのか。それとも、学校は場を設けているだけで、そんな生徒の思い出作りには干渉しないのか。というか、もうこれはプロムと同じく伝統だからそんなこと関係ないのかな。
あくまで日本人目線で、アメリカ人として生まれていたらこういうダンスやパーティーへの抵抗が少なかったかもしれないし、まあそもそもパーティーとか得意な人間じゃないからなあ。
わからない。わからないんだけど、私が現地の高校生だったら行くかと聞かれたら、うーーーん。誘われたり、行こうよって友達と盛り上がらない限り、なかなか行く勇気は出ないと思う。でも行かなかったら行かなかったで、翌日学校で乗り遅れた話があったらどうしようとか、またそこでいわゆるイケてる人たちとの差が広がってしまいそう、とか考えちゃうかも。でも行ったら行ったで、お金もかかるし、周りのみんながきれいすぎて、自信喪失して帰ってきそう。ネガティブ癖。
この日一緒に働いていた子も私と同じタイプらしくて、カレッジの方が全然いいよと言っていた。I dont miss high school.って。
私が見たのは彼らの日常の切れ端だし、偏見も入っているけど、でも楽しめる人だけが楽しい行事ではなくて、もっと多くの人が積極的に参加できるようなものが好ましいんじゃないかなぁというのが私の感想でした。
ただ、ここはアメリカ。自由とか自主性とか、言葉はわからないけど、根本が違うのか。わからない、わからないことを記事にしてしまった。
とりあえず絶対なのは、いつも仲良くしてくれている友達には心から感謝してます。もっとおもしろい人間になれるように頑張ります。
変なまとめになってしまった。
昔microsoft officeを開くと、イルカがいたのを覚えている人いるでしょうか。そんな感じで私のパソコンの端っこにも、課題を応援してくれるハムスターやらが欲しい。頑張れって言ってほしい。課題せねば。
Hope you have a wonderful week! or I should say happy Valentine's day? Anyway, thank you for reading till the end! Bye! :)