Wanna be an "American-Japanese"?

A bite of my life in Oregon. アメリカでの生活をゆるく;)

数年振りに小説を読んでみたらハマったお話。

 

最後に読んだ小説って、いつ、誰の、なんだったっけ。

中学のときは重松清とか好きでよく読んでいたけど、それ以降の記憶がない。

フィクションの小説を読むのなら実用書(っていうのかな)を読んだほうが為になるんじゃないかと思ってしまっていた。自分の将来に直接繋がるような。

 

でも偶然出会った浅井リョウさんの1冊によってその考え方が変えられた。

 

武道館

武道館

 

 

バスが来るまで時間があったから、普段入らないcity library内をウロウロ。何気なく日本語のコーナーに行ってみたら、あった。あんまり新しい本ないくせに、なぜか、あった。読んで、ハマった。

 

この本は特にだけど、小説って、事実に基づいている。リアルの世界を、巧みな描写で表している。小説って、自分に置き換えて考えることもできるし、自分がいろんな人の立場になることもできる。学ぶこと、感じることがたくさんあった。一語一句噛みしめたいけど、早く次のページに進みたい。こんな気持ち、久しぶりだ。

 

 

この前クラスにホテルのGM(支配人)の人がゲストスピーカーとして来た。その人は、"make a decision."を何回も言っていた。決断すること。決断しなければ、成功も失敗もわからない。決断しなければ成長しない。間違ってもいい、そこから学べばいい、だから決断しなさい、と。

 

この小説にも通じるものがあった。

主人公はアイドルなのだけど、17歳ながらに自分で選択して、決断していかなければならない、と葛藤する(雑なまとめすぎてすいません)何を信じたらいいのかもわからなくなってしまう。うんうん。

 

アイドル論を語るときによく出てくる、「アイドルである前に1人の人間。」

っていってもね。難しいよね。理性とか感情とか、常識とか夢とか、周りの人がとか、考えだしたらキリがないよね。本当の私はどれ?!何が正しいの??ってなっちゃう。全部自分なのにね。すごく、わかる。

 

私の好きなゆずが以前ラジオで、「1万人の前で立ってライブしていた2,3時間後には家にいて、洗濯物たたんだりしてるのが、なんとも言えない気持ちになる」と言っていた。彼らは笑い話としていて、私も単純に「そうだよね不思議だよね」って思った。ちなみに彼らは紅白後に東横線で帰宅したこともあるらしい。恥ずかしいからってちょっと斜向かいに2人立ちながら。なんか、おもしろいよね。

 

私もいろんな性格の自分がいる。話し相手によって、見せる自分が少し、違うと思う。無意識的にね。

英語を話しているときと、日本語を話しているときでも違う。

全部の自分と、仲良くお付き合いしていけたらなと思う。

 

 

絵のない小説。でも、選びぬかれた言葉だけで、その場の状況が手に取るようにわかる。まるで自分もその場を体験しているかのように。おもしろい。言葉っておもしろい。小説家ってすごい。

 

今は電子書籍なるものがあるけど、やっぱり本屋さんや図書館に行って自分の手で選んで、1ページ1ページ自分の手でめくって、最寄り駅に着きそうになったら、ちょっぴり読むスピードを上げて、そしてしおりをはさみたい。日本いいなぁ帰りたい、と思う瞬間の1つです。

 

おわり。

 

P.S. おすすめ小説、あったらぜひぜひ教えて下さい♡