アメリカ到着10時間にしてホームシック
「日本にいたのが、幻みたい」
前回アメリカに帰ってきた時は「今自分がまたこの町に帰ってきたのが信じられない」という気持ちが大きかったけど、今回はその逆。自分の部屋に入った瞬間、日本で過ごした丸1ヶ月がまるで夢だったかのように思えて、つい30時間前くらいまで日本にいたのにそれさえ不思議だった。
それくらい、日本での生活が、幸せだった。もちろん嫌なこともあったけど、そんなこと思い出せないくらい、笑っていたことで溢れていた。
友達とも遊んだし、バイト先でも楽しい時間を過ごさせてもらったけど、1番一緒にいて、1番話して、1番笑いあったのは、ダントツでお母さんだ。
空港に着いた時にメールをしたら、私の文量の10倍くらいで返ってきた。機内食どうだった?とか、雨降ってる?とか、飛行機揺れた?とか、新しい映画見られた?とか、10倍じゃきかないかもしれない。心配みたい。一人で帰る成田エクスプレス、きっとさみしかったよね。
家に帰ってくると暖房がついている私の部屋
バイトに行く前(朝やお昼)に沸いているお風呂
冷凍庫に買い置きしてあるアイスクリーム
きれいに畳んである洗濯物
何が食べたいかを1番に考えてくれているおいしいごはん
風邪をひいたときに買ってきてくれたのど飴
夜遅い時の車でのお迎え
家族のコミュニケーションの架け橋
全部やってくれていたのはお母さんだった。
正直、実家よりも一人暮らしの方が自由で便利なことはある。実家にいるとついつい食べ過ぎちゃうし、テレビもついているからダラダラしてしまいがち。部屋を片付けろと怒られる時もあるし、お風呂の順番も気にしなきゃいけない。
でも、実家に勝る場所はない。
私はどうしてアメリカに来ようと思ったのだろう。
どうしてこんなに心配とお金のかかる生活をしているのだろう。
どうして、なんで、私を好きでいてくれるお母さんとお父さんを地球の裏側に置いて、ひとりで暮らそうと思ったのだろう。
そんな疑問が頭をよぎる。
かっこよく言うと、日々の生活のなかでその答えを見つけなきゃいけないし、今取り組んでいることだったり将来の目標が今アメリカにいる理由になるべきだ。けれど、今の時点では、正直に言うと、やっぱりちょっと、いやかなり、寂しい。
アメリカの大学に通うことに関して後悔はしていないし、学んだことはたくさんある。けれど、やっぱり、寂しいと思うことはあって、でもきっと日本にいるお母さんやお父さんの方が寂しい、よね。
こんなに多くの愛情を感じられることができて、幸せだなと思う。大好きだ。
さて、あと2週間でお母さんの誕生日。
何を、贈ろうかな。